埋設された宝石を " 発掘 " する原石販売店POCKET BY K I S H U N

2025/shop

場所は宝石の街・御徒町。
雑居ビルの3階に、原石を扱う宝石店を計画しました。
限られた16坪の区画の中に、店舗機能と4名が使用できるオフィスを併設したいというご要望でした。
本来、土の中に埋もれている宝石。
それらを商品として整然と並べるのではなく、あえて空間に「埋設」することで、お客様自身が一つひとつを“発掘”するような体験を生み出せないかと考えました。
空間は大きく二つのボリュームで構成されています。
ひとつは窓際に沿って連なる棚のボリューム。もうひとつは、オフィス機能を内包した中央のコアです。
これらを床と同じモルタルで仕上げることで、空間全体をひとつの「隆起した地面」として捉えました。そして各所に設けた窪みに、宝石を一点ずつ「埋設」しています。
中央のコアは、店舗のイメージカラーであるオレンジを部分的に施し、空間のアクセントとしました。地層の中に現れる鉱脈のように、空間にささやかな緊張感と方向性を与えてくれます。
お客様は回遊性のある動線に沿って店内を巡りながら、気に入った宝石を“発掘”していきます。
角を曲がるたびに異なるシーンが立ち現れ、次への期待感が自然と高まる構成です。
コンパクトでありながら、探究心を刺激する印象的な店舗空間が完成しました。

DATA

竣工
2025/12
用途
宝石(原石)販売店
構造
-造
階数
-階建て
企画
-
意匠
アリアナ建築設計事務所
構造
-
施工
OWL TEC Inc.