研磨職人の "舞台"Kishun Cutting Studio

2026/shop

場所は“宝石の街”として知られる御徒町。雑居ビルの2階に宝石の研磨を行う工房を計画しました。
この計画は3階の宝石(原石)販売店「POKET BY KISHUN」と並行して進めたプロジェクトになります。

ご要望は、研磨工房という機能に加え、お客様が寛げるバーカウンターを備えた“見せる工房”にしたいというものでした。

そこでこの計画では、空間の主役を「研磨職人」に設定しています。

研磨作業そのものを“パフォーマンス”と位置付け、ニコイチで使用できる研磨ブースを2台、入口正面に据えました。上部には特注のスポットライトを設置し、4人の研磨職人が輝くための“舞台”をつくりました。
バーカウンターは円形テーブルと融合させることで、研磨台をモチーフとした象徴的なデザインとしました。舞台と相対する位置に設置することで、寛ぐ場であると同時に、パフォーマンスを鑑賞する観客席としての役割も果たします。
円形テーブルは、アーティストが舞台から降りて観客を鼓舞するように、職人とお客様が宝石について語り合い、新たな出会いが生まれる場として計画しました。

壁・天井・サッシにはほとんど手を加えていません。
過度な装飾を排し、主役である職人と宝石の輝きが際立つ環境を整えました。
原石が光へと変わる瞬間。
その時間と技を共有するための’’舞台’’としての研磨工房が完成しました。

DATA

竣工
2026/01
用途
研磨工房
構造
-造
階数
-階建て
企画
-
意匠
アリアナ建築設計事務所 (協力 : tyto )
構造
-
施工
OWL TEC Inc.