住と働、2棟の連なりが生む風景。五条坂の家

2016/House

清水寺に続く五条坂に面した観光地に建つ店舗・ギャラリー付個人住宅。
2階 木造棟(施主のギャラリー)、RC棟(住居)
1階 木造棟(店舗)、RC棟(住居)
地下 店舗、住居用専用駐車場、住居エントランス
地上レベルにはパブリック性の強い店舗・ギャラリーとプライバシーの確保が必要な住居が混在しているため、建物は自然と2棟に分離する計画となった。
木造棟はガラス張のシンボリックで軽快なボリュームで構成され、内部の見通しが良く、また集客性を高める効果を生む。
RC棟は遮音性が良く、人通りの多い前面道路からはプライバシーを確保するため、最小限の開口部に抑え、格子を通して柔らかい光を室内に取り込む。(リビング・ダイニングはプライバシー性の高い1階レベルのガーデンへ大きく開いています。)
それぞれの棟は、瓦葺の勾配屋根ので覆いました。

この建築は幾度かの景観審議会を開き、京都市にデザインを認めて頂くことで実現しました。
「建築は2棟以上あれば風景になりますよ。」
これは、審議会の審査員長が言われてた言葉です。

暮らすことと稼ぐこと。
それらを一つの風景として見せることができたのではないかと思います。

DATA

竣工
2016/07
用途
住宅
構造
RC造
階数
地下1階地上2階建て
企画
意匠
構造
TIS & PARTNERS
施工
志水工務店